コーヒーメーカー BALMUDA The Brew をレビュー
気になっていたBALMUDAのコーヒーメーカーが発売されたので、購入しました。
最近はずっとハンドドリップで淹れていたので、久しぶりのコーヒーメーカーです。
開封の様子
本体とサーバーなどが発泡スチロールの入れ物にすっぽり収まった形で梱包されていました。
これだけでもなんとなく高級感があるというもの。
本体(タンク)、サーバ、そして付属品にはドリッパー置きと計量スプーンが入っていました。
諸々セットして、これが普段の形になります。
ドリッパーは差し込んで90度に回すとしっかり固定されます。
BALMUDA The Brew の特徴
オープンドリップ式 である
コーヒーメーカーと言えば、ドリッパー部分や注湯部分が本体の内部に収まっているものが多いですが、The Brew はドリッパーが露出しています。
ハリオの V60 珈琲王2 など、オープン式のコーヒーメーカーは他にもありますが、注湯ノズルと保護用のバーのみの The Brew はかなり思い切ったつくりになっています。
オープンドリップ式にすることによって、蒸らしや抽出時の香りや粉のふくらむ様子などをハンドドリップと同様に十分に楽しむことができます。
温度管理と仕上げのバイパス注湯
お湯の出るノズルは、ドリッパー上部とは別に、サーバ向けにも用意されています。
抽出を開始すると、まず高温のスチームがサーバ側にあるノズルから出てサーバをあたためます。(そのため、はじめはサーバの注ぎ口あたりから蒸気が出てきます)
そしてドリッパー側から少量のお湯が出て、しばらくコーヒー粉を蒸らし、その後、抽出用のお湯が適量ずつ落ちてきます。
お湯の温度は抽出段階に応じて変わり、また滴下量も0.2 ml 単位で制御しているのだそうです。
「REGULAR」モードは仕上げの注湯がある
特に変わっているのは、抽出後の仕上げにサーバ側のノズルからお湯が直接注がれる仕組みになっていることです。
ハンドドリップでも、濃い目につくってお湯を足して仕上げる手法がありますが、それにならったものだと思います。雑味を抑えてすっきりとした味になるとされていて、実際に違いは十分に感じられます。(なお、STRONG と ICED モードは濃い目の抽出になるので加水はされません)
実際に使ってみての感想
味と手間
味は「いい」です。
まじめにハンドドリップした場合と比べて遜色ないものになっていると思いますし、失敗がないのがとてもいいですね。
また、朝の忙しい時間にハンドドリップすると、片手間になってしまって注ぎ方もいいかげんになりがちですが、コーヒーメーカーだとそういったこともなく、安定しておいしくできあがるのは価値が高いと思います。
抽出時間
開始から完了までの時間はだいたい 4~7分 くらい。
時間は少しかかるほうかもしれませんが、極端に遅くもありません。(お湯を沸かすところから始めた場合のハンドドリップよりは早い)
抽出杯数
一度につくれる量は 1~3杯です。
自分以外の家族もコーヒーを飲むとか、来客で複数人に振る舞う場合には少なく感じるかもしれません。
見た目
普通のコーヒーメーカーに比べてシュッとしたつくりで、場所を取らないようになっています。
操作部分にはおしゃれな電源ランプがついていて、オンオフ時のチャイムや操作音はかわいらしく、全体的に小綺麗で良い所有感があります。
ドリッパー用のはり出したノズルが金属バーによって美観を損わずに保護されているのもよく考えられていると思います。
また、付属品のドリッパースタンドは抽出前にコーヒー粉をセットしたり、抽出後に一時的に置いたりなどできて、これは気が効いています。
ちなみにドリッパーの形状は円錐型です。
バルミューダ純正のペーパーフィルターもありますが、ハリオの V60 ペーパーフィルター(02型) 1~4杯用 も使えます。
価格
価格は 約6万円と安くはありません。
1万2千円のケトル、2万5千円のトースターと比較すると、やっぱり高く感じます。が、4万円の扇風機や、6万円弱の空気清浄機との比較だと、こんなもんかなー、とも思います。
毎日コーヒーを飲む人ならありかな、と思います。
(ちなみに、バルミューダオンラインストア限定の 30日間の返金保証 というものがあります…)
コーヒー好きの家族の意見も聞きつつのレビューでした。
やはりネックになるのは価格かな。それ以外は特に大きなデメリットもないし、いいものです。