BlackBerry Bold 9900 を外装交換でホワイトにしてみた
Bold 9900 を真面目に使い始めて約二週間です。
サイズも慣れてきましたが、個人的には Curve 9360 の手のひらサイズで、ころっとして白いところが可愛いと思っています(思いきり主観)。 で、せめて色だけでも近づけてみようと思い、勢いで 9900 をホワイトに外装交換することにしました。
多分もうすることはないと思いますが、また気まぐれで戻したくなったときのために、メモしておきます。
準備したもの
海外ショップなどをめぐって、Bold 9900 用のホワイト外装セットを入手しました。
最低でも必要なのは、ミドルケース(基盤付き)、キーボード(基盤なし)、キーボード下のカバー、バッテリーカバー(NFCアンテナ付き)、液晶パネル(タッチパネル用デジタイザー付き)です。
購入の仕方が下手だったので、余計なものもついてきてしまいました。
上の写真の左側にあるのは、タッチパネル用のデジタイザーですが、さすがに液晶パネルを分解する度胸はありません…。
ベゼル(ふちの金属)も使いまわせたかも…といまになって思います。
液晶パネルは型番が2種類(001/002)あって、これが合っていないと動作しないそうです。
型番は液晶パネルの裏側に書いてあります。
バックアップとSIMを退避
壊しても後悔しないという意気込みで、とりあえずデータを守るためにバックアップします。
バックアップをしたら電源を切り、電池パックを取り、MicroSDを抜いて、SIMは他のデバイスに挿しておきます。
「うまくいきますように!!(壊れたら 9360 に戻ろ)」と心のなかで祈っておきます。
もくじ
- 外装を外す
- キーボード下のカバーを外す
- キーボードを外す
- ミドルケースを外す
- ベゼル、本体基板を外す
- 液晶パネルを外す
- 交換用の外装にないパーツを補う
- スピーカーと通知ランプ(LED)のカバー
- イヤホンジャック
- キーボードの基盤
- あたらしい外装を取り付ける
- 液晶パネルを本体基板に付ける
- ベゼルを液晶パネルにはめる
- ベゼルと本体基板を接続する
- ミドルケースをつける
- キーボードを付ける
手順1:外装を外す
いよいよ交換開始です。まずは、外装を外すところから。
外す・その1:キーボード下のカバー
キャリアロゴがあしらわれている部分から外していきます。
ここは粘着テープでとめられています。
右下あたりにちょっとした穴があいているので、そこに精密機器用のマイナスドライバーを差し込んで持ち上げます。(傷つけたくない場合は、プラスチックでできた「へら」のようなものを用意するといいです)
すこし浮かせてスキマが開いたら、すかさずなにか差し込んでおきます。
わたしはクリップを差し込みました(いいかげんです)。
差し込んだら、右から左へスライドさせてベリベリっとはがしていきます。
ここは何度はがしても割としっかりくっつきますので、心配なし。
外す・その2:キーボード
カバーを外すと、二箇所にネジが見えます。
左側のネジにはシールが貼ってありますが、これを剥がしたり破ったりすると補償サポートにひっかかるのかなー?と勝手に推測(関係ないかもしれませんが)。
ネジはトルクスドライバー(T5)を使って外します。
ネジを外したら、キーボード下にある穴にドライバーを突っ込んで、キーボードをぐいっと持ち上げます。
キーボードの両側にはツメがあって、しっかり固定されていますので、まずは左側に集中してガバっと外します。
右側にはフレキシブルケーブルが接続されているので、あまり勢い良くガバーっとやらないように、ゆっくり左側にスライドさせるような感じで外します。(ケーブルは破れやすいので、よく注意しながらやりやすいように…)
キーボードを裏返すと、このように本体とキーボードがケーブルでつながっています。
このあたりを先の細いもの(できればプラスチック製のもの)を軽くひっかけて、上に跳ね上げるようにするとケーブルが「ぴょん」と外れます。
外す・その3:ミドルケース
液晶パネルの下に二箇所ネジがありますので、外します。
ネジを外したら、●の位置を親指でもって、液晶を下へスライドしてずらします。
液晶パネルの上にネジが見えるので、これを外します。ネジはこれで全部です。
まずは本体のうしろであるミドルケース(写真:左)を外しました。
外す・その4:ベゼル、本体基板
ベゼルと本体基板のフレキシブルケーブルは、キーボードを外した時のような要領で、端を跳ね上げるようにするとケーブルが外れます。
ケーブルを外したら、ベゼルを基板から外します。
(右側の本体基板は液晶パネルを裏返している状態です)
外す・その5:液晶パネル
液晶パネルのフレキシブルケーブルの留め具を、矢印のとおりに外します。
パカッと留め具が外れるので、あとはケーブルをそっと引き抜きます。
これで本体基板から液晶パネルも外れました。
手順2:交換用の外装にないパーツを補う
よーく見てみると、私が入手した交換用の外装にはいくつか足りない部品がありました。
それらの足りない部品は、もともとの外装から取り外して新しい外装に取り付ける必要があります。
パーツを補う・その1:液晶パネルのスピーカーと通知ランプ(LED)のカバー
入手した液晶パネルの上部には、スピーカーとLEDのカバーのようなものがついていません。
写真の上が新しい液晶パネル、下がもとの液晶パネルです。
LEDのカバーは、接着剤でくっついていますが、慎重に剥がせば外れます。
位置を間違えないように、カバーをはめ込みます。
スピーカーも同じように接着剤でくっついています。 こちらは少々しつこい(よくくっついている)ので、無理のないように少しずつ剥がしていきます。
新しい液晶パネルへ取り付けます。
パーツを補う・その2:イヤホンジャック
イヤホンジャックはわりと簡単に取り外せます。
ちょうど手元にイヤホンジャックにつけるストラップ用のパーツがあったので、それを差し込んで引き上げると簡単に外れました。
取り付けるときは上から押しこむようにしてはめ込みます。
パーツを補う・その3:キーボードの基盤
左が新しいパーツ。基板がついた交換用のキーボードもあるようなのですが、安物なので基板はありません。
まずはトラックパッドの留め具を外しますが、ツメが3箇所ついているので、小物のくせにすごい堅いです。
マイナスドライバー使ったり、諦めそうになったりしながら、力いっぱい(壊さないよう)に外します。
ちょっと心が折れそうになります。
キーボードは、基板にあいている穴に、キーボード側のプラスチックの足がはまっているような形でくっついています。
端を持ち上げて、穴があいているところを中心に力を入れて、プチプチと外していきます。
これがキーボード(基板)の表側です。
丸い穴は、キーボードを固定していたところです。
基板とトラックパッドの留め具を新しいキーボードに取り付けてキーボードは完了。
手順3:あたらしい外装を取り付ける
ようやくここまで来ました。
取り付け・その1:液晶パネルを本体基板へ
液晶パネルを基板に取り付けます。
ケーブルの留め具を上げて、フレキシブルケーブルをしっかり差し込みます。
つまようじなどの細い棒を使って入れると、すっと入っていきます。
取り外す前と同じくらい差し込めたら、留め具を戻します。
取り付け・その2:ベゼルを液晶パネルへ
ベゼルを液晶パネルへはめ込みます。
液晶パネルにはネジの取り付け箇所と上部にツメのようなものがあるので、ずれないようにしっかり合わせて、上へぴたりと付けます。
取り付け・その3:ベゼルと本体基板を接続する
ベゼルを液晶パネルにはめ込んだら、本体基板をひっくり返します。
左側にある小さなフレキシブルケーブルを接続します。
取り付け・その4:ミドルケース
ミドルケースを後ろからしっかり合わせます。
まだネジで締められていないので、きちんと押さえておかないとすぐに浮いてしまいます。
液晶パネルを下にずらして、後ろからしっかりミドルケースを固定します。
上部をネジで留めます。二箇所あります。
ネジで固定したら、液晶パネルを上にスライドして、パネル下をネジで留めます。
取り付け・その5:キーボード
キーボードのフレキシブルケーブルを本体基板へ接続します。
指で押さえて、外れないようにしっかり取り付けます。
ここらでちょっと起動確認してみました。
無事に起動してキーボードとトラックパッドが動いたので、とりあえず、良しとします。
キーボード下のネジ穴を留めて、下のカバーを貼り付けます。
完・成!
できたー。力尽きました。
いろいろ手間取ったので、所要時間は2時間ちょっと。
一度やると力加減がわかって、二度目はもうちょっと早くできそうです(もうやらないけど!多分…)
SIMを戻していろいろ触ってみましたが、タッチパネルもちゃんと反応し、もろもろ動作に不具合はありませんでした。
ただ、キーボードの打ち心地は純正に比べると、ちょっと悪い(ストロークが浅い?)気がしますが、このあたりはパーツの個体差もあると思いますのでなんとも評価しがたい感じです。
これで Xperia から Torch 9800、Curve 9360、Bold 9900 と白さんが増えてきた…。
売れ行きが良いのならホワイトも出してくれるといいのにな〜。