enchantMOON をセットアップした ので、いろいろとさわってみました。

まだ初心者レベル程度ですが、使ってみた感想や改善してほしいところなども書いてみることにしました。

いろいろさわってみたよ！

ひととおり、絵を描いたり、ブラウザを使ったりしてみました。

絵を描いてみた

黒い画面にペンを持たされると、つい、描いてしまうよね。
ということで、まずは絵を描いてみました (以下スクリーンショット)。

描き心地は良かったです。 画面に手を乗せて描いてみると感度があやしくなるシーンがあったので (乗せ方が悪いかもしれない)、手は浮かせて描きました。

白背景にしてみた

enchantMOON は基本的には黒背景ですが、白背景にすることもできます。

指で画面に円を描いて、その中に「反転」または「invert」とペンで書きます。
すると、背景とペンの色が反転します。

この変更は設定したノートだけに適用されます。

カメラを使ってみた

カメラはコマンドを使って起動させます。

指で画面に写真用のフレームを作り (丸でも四角でもOK)、その中に「カメラ」または「camera」とペンで書きます。
シャッターは画面をタッチするだけです。

被写体はカメラレンズと小鳥を用意 (これは EOS Kiss X6i で撮ったもの)。

こちらが enchantMOON での撮影結果です。写真はフレーム内に収まり、ペンで書き込みもできます。

トップカメラは2メガピクセルなので、画質はあまりよくありません (フロントカメラは 0.3 メガピクセル)。
フロントカメラで撮影する場合は、「鏡」または「mirror」とペンで書きます。

一眼レフと比べているわけではありませんが、カメラの性能がもうちょっと良ければな〜。

ブラウザを使ってみた

文字を書いて、それを指で囲むとメニューが表示されます。
そこから「Web」を選択します。

検索という形でブラウザが起動します。見たところタブブラウザではありません。

表示されたWebサイトをペンで囲むと、スクラップブックのようにノートへ挿入することができます。
切り取った部分をタッチすると、元のWebサイトへジャンプします。

MOONBlock を見てみた

少し高度な機能として「MOONBlock」があります。

MOONBlock では、シール (画像やハイパーリンクのついた文字列) にさまざまな機能を持たせることができます。

ちょっと難しそうに見えますが、実際はブロックを組み合わせるようにして簡単に作成できるようです。

主な機能としてはこんなところでしょうか。

さわってみた感想

ひととおりさわって、「個性的ね〜」くらいしか思い浮かびませんでした…。

他のタブレット端末を知っている普通の人には、あまり受け入れられないデバイスかもしれません (どうしても他のタブレット端末と比べてしまうでしょうし)。

発売前からさまざまな形で取り上げられていたので、あらかじめどういった端末なのか分かっていたつもりでしたけど、実際に触ってみないと分からないものですね… (だからと言って気軽にオススメはしませんが)。

コンセプトは面白いので、このままうまく進化してくれるといいな〜…と思います。

改善してほしいところ

さわってみて不満に感じたことや、今後改善してほしいところなどを書き連ねてみました。

画面ロックの解除方法がわかりづらい

画面ロック時は宇宙っぽい背景になっているのですが、これをどうやったらロック解除できるのかが一見して分かりませんでした。
説明書を見てもわかりません。
さりげなくでいいので、画面上にアンロック動作のガイドがあればいいですね…。

速く書くと認識されない

ゆっくり文字を書く分には特に不満はありませんが、ちょっと書く速度を上げると処理が追いつかないような感じでうまく認識してくれません。
この現象はコマンドを書くときにもよく起こります。

ここはもうちょっと頑張って欲しいところです。

画面の滑りにひっかかりがある

購入直後だからかもしれませんが、指で画面をなぞったときにややひっかかりがあります。
(湿度の高い季節なので、指先がそれなりに湿っているのも原因かもしれません)

enchantMOON では円で囲む操作を多用しますが、このとき途中で指がひっかかってうまく描けなかったりするとストレスに感じます。

ペンには消しゴム用とスクリーンショット用のボタンがついているので、これをうまくつかって、指操作とペン操作を切り替えられたらいいんじゃないかな…と思ったりしました (Wacom のペンのように消しゴムは後ろについててもよかったかも)。

WiFi の受信感度が弱い(？)

自宅では、リビングに AirMac Extreme を置いていろんな端末 (パソコンやスマートフォン、タブレット等) を無線接続しています。
アパートなのでリビング以外の部屋でも普通に WiFi は繋がります。

ところが、enchantMOON だけリビングでしか安定して接続されません。リビングから他の部屋に移動すると、すぐに WiFi が切断されます。
もうちょっと感度良いほうがありがたいです…。

WiFi 接続・バッテリー状況がわかりづらい

enchantMOON には余計な UI がないため、通常、画面からは WiFi 接続やバッテリー状況がわかりません。
もちろんコマンドを書けば確認することはできるんですが、たったひとつの情報を確認するためにコマンドを書くのも面倒…なので、電源ボタンの周辺に WiFi やバッテリーの状況を示すインジケーターランプのようなものが欲しいですね。

カメラが使いにくい

あらかじめフレームを決めてから撮影するのですが、撮ったあとのトリミングはできません。トリミングくらいはさせてください…。

また、トップカメラが意外と使いにくかったです。 本体の上部側面についていてるので水平より上に向けて撮影するのは楽ですが、下に向けて撮ろうとするとなかなか勝手が分からず上手に撮れません。 解像度もかなり低いですし、プレビューがカクカク表示されるのもちょっとストレスでした。

ハンドルが均等に動いてくれない

ちょっとわかりづらいかもしれませんけど、ハンドルを動かすとどうしても左右でバランスが崩れます。

やや大げさに左右のバランスを崩してみたところです。

実際にはほんの少しバランスがおかしくなる程度なのですが、スタンドとして使うときに結構気になります。
製品仕様だとは思いますが、もうちょっとなんとかならないの…なんて思わなくもないです。

専用ケーブルが差しづらい

個体差かもしれませんが、専用の USB ケーブルがかなり差し込みづらかったです。

また、専用ケーブルなので壊れたら別途注文しないといけないのかな…となんとなく不安になります。
microUSB や miniUSB じゃあダメだったのかな？

本体にペンの収納場所がほしい

ペン必須のタブレットなので、本体のどこかに収納する場所が欲しいですね。
ストラップにはペンホルダーがあるんですが、室内でしか使わないのでストラップは付けない派です…。

けっこう重い

最近買ったタブレット端末が Xperia Tablet Z (軽い)だったので、持った瞬間に「けっこう重い」と思いました。
自宅で持ち運ぶときは取っ手がついているので特に問題ないですが、カバンに入れて歩きでの持ち運びをするには少し重いかもしれません。

最後に

改善してほしいところをいろいろと書きましたが、大半はスペックアップすれば解決しそうなところがほとんどかもしれません。
もし出るなら、次の世代で良い方向に改善されていくといいですね。

感想でも少し書きましたが、なんとなく欲しいな〜という人にはオススメしません。
ある程度わかって買う分にはさほど問題ないと思いますが、それだけ「変わった」デバイスなので…。

手書き「だけ」に魅力を感じているのなら、他のデバイスを選ぶのもアリですし。

ともあれ、enchantMOON が今後どんな風に進化していくのか、楽しみにしたいと思います。